2021年4月より，前任の金子勝比古所長の後任を拝命いたしました。北大からは、初代の石島洋二所長、前任の金子所長に次いで三代目となります。三代目ともなれば，先代までの財産を散失することが伝えられていますが，後世にも研究成果，人財，研究設備を継続できるように，尽力したいと思いますので，どうぞよろしくお願いいたします。

地圏は人類のフロンティアの一つですが，宇宙や海洋とは異なりあまり目立ってはいません。しかし，私たちが生活する上で必要なエネルギー・鉱物・水などの資源が存在するとともに，近年は微生物資源の宝庫と呼ばれており，人類の将来を考えると，地圏の環境を保全しつつ，それら資源のサステイナブルな利活用が不可欠であると思われます。
当幌延地圏環境研究所は，上記の観点のもとに，幌延町に建設されている地下研究施設を活用して地圏の環境を明らかにし，将来の資源・環境問題に対処するための科学技術を創成することを目標としています。また，研究を通して地域の生活や産業に貢献することも本研究所の大きな目標です。当研究所で得られた有益な知見を周辺地域はもちろんのこと，世界中の皆さまに発信できるように所員一同，研究に邁進する所存です。

皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。