第８話から、わたし達の研究フィールドをご紹介していきたいと思います。第１回目はメインフィールドである地下深部の『珪藻岩の地層』です。


珪藻岩の地層は日本海側に広く分布しています。写真は幌延珪藻岩の外観と走査型電子顕微鏡画像です。珪藻の化石がびっしりとつまっているのが見てとれます。


わたし達は「地下微生物が珪藻岩の地層中で何をしているのか？」を研究しています。これまでに深度約30m〜760mの珪藻岩の地層をつかって「メタンを作る微生物（メタン菌）が広く分布していること」や、「そのメタン菌が何を食べてメタンを作ることができるのか？」、や「メタン菌の餌がどうやってできるのか？」などのヒントを得ることに成功しています。

将来的には私達の研究が日本のエネルギー資源開発に貢献できればと考えております。



注）幌延珪藻岩の地質学的な背景につきましては「研究トピックス」をご参照ください。
幌延珪藻岩の電子顕微鏡画像のダウンロードはこちらから