UPが遅れましたが、つい先日、地下約370mの珪質頁岩（下の写真）という岩石を研究用に採取してきました。この岩石は稚内層という地層の岩石で、とにかく硬く、かなり頑張らないと砕くことができません。この記事を書いておりますのが微生物研究グループの者ですので、ここからは少しマニアックなお話になってしまいますが、ここ数年、微生物研究グループでは、微生物ハンティングのための方法として、岩石粉末や岩石エキスを利用するのがトレンドになっています。岩石の他には栄養源（有機物）は入れても1種類のみで還元剤は入れないという（少しだけ入れることもあります）嫌気性の微生物にとっては厳しい条件でやっておりますが、特にメタン菌探索ではこれが結構効いているみたいです。前置きが長くなりましたが、このために使う岩石は酸素のない嫌気チャンバーという装置の中で「人力」で粉砕するのですが、今回採取した稚内層はとても硬いため苦労させられそうです。この辺の培養テクニックに関するお話もそのうちUPできればと考えております。