H-RISE 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター 幌延地圏環境研究所

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【連載】地下微生物・第9話【研究フィールド(2) 石炭層】

2014.06.02
 
 
 

はじめに

第8話に続いて、わたし達の研究フィールドをご紹介していきたいと思います。第2回目は北海道に分布する石炭の地層です。

天北炭田


北海道の石炭層の中でも現在わたし達が特に力を入れているのが北海道北部の天北炭田の褐炭という種類の石炭の地層です。天北炭田には褐炭が約20億トン(資源量:約300m以浅の試算)も眠っています。これは北海道に分布する褐炭のほとんどを占める量です。

わたし達は幌延町内の河床露頭の褐炭層(写真1)や、他の道北地区におけるボーリング調査(写真2)から得られる石炭やその地層水を研究試料として利用しています。

その他の炭田


他にも石狩炭田(夕張市)、釧路コールマイン(太平洋炭鉱)、空知炭鉱などからも研究用の石炭試料や地層水を頂いております。

石狩炭田の研究成果については、研究トピックスに解説がございますのでご興味のある方はご参照下さい。

石炭層における微生物研究


これらの地下の石炭層の試料を利用して、そこにはどのような微生物いて何をしているのかを調べています。とくにメタンを作るプロセスに関与する一連の微生物をターゲットとして研究を進めています。

同時に珪藻岩の地層から集めた地下微生物コレクションを活用した石炭のメタン化反応の研究も行っています。

将来的には日本のエネルギー資源開発への貢献を目指しています。