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公益財団法人
北海道科学技術総合振興センター
H-RISE 幌延地圏環境研究所
〒098-3221
北海道天塩郡幌延町栄町5番地3
TEL 01632-9-4112
FAX 01632-9-4113
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【連載】地下微生物・第13話【珪藻岩の微生物(2)】
2014.07.08
はじめに
幌延地域の珪藻岩の地層にはメタンを作る微生物(メタン菌)が高い確率で棲んでいることが明らかになりつつあります。
今回は、その後の研究で私たちが珪藻岩の地層から生け捕りにした新種メタン菌のご紹介をしたいと思います。
幌延珪藻岩の新種メタン菌
メタン菌はこれまでにずいぶん生け捕りにしてきましたが、新種として発表済みのものは2つです(図1)。それぞれ名前(小種名)は、穫れた地名「ホロノベ」にちなんで命名しています。
そのうちの一つは、国際学術誌の表紙写真に採用されました(図2)。
幸いなことに、これらのメタン菌はホロノベの稚内層という珪藻岩の地層では存在比率が高いメジャーなメタン菌でもありました。そのため、これらの性質を詳しく調べると幌延の珪藻岩の地層でメタンが作られる仕組みがわかるかもしれません。