H-RISE 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター 幌延地圏環境研究所

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【依頼講演】日本微生物生態学会第30回大会:シンポジウムセッション課題:地下圏微生物の工学的利用

2015.10.22

地下微生物環境研究グループの清水が講演をいたしました。

日時:2015 年 10 月 20 日(火)
場所:土浦亀城プラザ 2F 文化ホール(Hall300)

セッションの開催趣旨
地球温暖化対策としてCCU(Carbon capture and utilization)を中心に環境調和型エネルギー開発の研究が進められているが、なかでも、地下圏微生物を利用した非在来型・再生可 能型等のエネルギー開発が注目されている。多くは基礎研究段階ではあるが、個々の技 術の有用性は高く一部では実用段階に入りつつある。本セッションでは当該分野のトッ プランナーより最新の研究動向を紹介し、地下圏微生物を利用したエネルギー開発の将 来的可能性について議論したい。

講演タイトル
「深部地下圏メタン生成プロセスの複雑性:珪藻岩層と石炭層微生物メタンの工学研究における諸問題」
講演内容
1,良いメタン、悪いメタン
2.研究フィールド
3.深地層研究施設から地下水採取
4.珪藻岩ではMethanogenとAcetogenが共存している
5.石炭層でもMethanogenとAcetogenが共存している
6.AcetogenとMethanogenの共存は地下圏では珍しくない現象
7.地下水のメタン生成ポテンシャルは?珪藻岩地下水を用いた培養実験
8.培養方法
9.微生物が利用できるメタン生成基質は地層内のわずか数十mの近距離で異なる
10.【水素を加えた培養実験】水素が消費されてメタンと酢酸が生成される
11.【水素培養液の微生物群集構造】AcetogenとMethanogenによる水素の獲得競争
12.【ギ酸培養液の微生物群集構造】AcetogenとMethanogenによるギ酸の獲得競争
13.【メタノール培養液の微生物群集構造】AcetogenとMethanogenによるメタノールの獲得競争
14.生じる可能性のあるメタン生成経路
15.地下圏のメタン生成研究において考慮しておいた方がよいこと

講演要旨のダウンロードはこちらから