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公益財団法人
北海道科学技術総合振興センター
H-RISE 幌延地圏環境研究所
〒098-3221
北海道天塩郡幌延町栄町5番地3
TEL 01632-9-4112
FAX 01632-9-4113
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【連載】地下微生物・4話【岩石くり抜きマシン】
2014.03.25
第4話ということで、前回のつづきの東濃地科学センターの天野由記博士の微生物ラボでの研修のお話です。前回は地下ラボのお話でしたが今回は地上の実験室のお話になります。地上のラボにも酸素が苦手な嫌気性微生物を研究するための嫌気チャンバーなどの地下微生物研究用の設備が所狭しと置かれておりました。その中でも特に目をひいたものは、地下の岩石から微生物研究のための試料を採取できる岩石くり抜きマシーン(通称サブコアリングマシン)です。この装置は特注品で嫌気チャンバー内に設置されており、さらに岩石をくり抜く時に無菌・無酸素水を注水できる優れものです。当時、日本唯一の設備だったそうです。さしずめ秘密兵器といったところでしょうか。写真はその外観です。その下の写真は地下深部の地下水を採水する特殊な容器です。研修では、くり抜きマシンでサンプリングされた岩石や地下水中の微生物の観察、嫌気性微生物の培養や微生物遺伝子の抽出と分析など体験させていただきました。実は今回、ご紹介した岩石くり抜きマシンはH-RISEにも導入が決まっている装置でしたので(ただし、岩石を固定する部分や無菌・無酸素水の注水装置はなし)、この研修での経験は、幌延に帰ってからとても役に立ちました。次回から再び幌延編になります。