写真１

写真２

第5話ということで、このコラムのコンセプトついてご説明いたします。コンセプトはズバリH-RISEの地下微生物研究を科学に興味のある方々に広くご紹介させていただくことです。さらに新しい試みとして、わたし達が培ってきた研究ノウハウや実験方法なども皆様にお届けしたいと考えています。多くの研究機関では、これらは門外不出であったり一子相伝であったりと一般公開しているケースは極めて稀です。このようにインターネット上で不足気味の情報をご提供することで国民の皆様のお役に立てることができるかもしれませんね。

　今回の写真は地下深部のメタン菌とバクテリアの混成部隊（写真１）と比較のために購入したメタン菌（写真２）です。写真１では電子顕微鏡観察の前処理に失敗して、一部の細胞がひしゃげてしまいました。購入したメタン菌はメタノサルシナという種類のメタン菌で細胞を丈夫な分泌物（多糖類）でコートされているせいか形が崩れていませんね。これが肉眼で観察できるくらいの大きさに育った後、実際に手で触ってみるとちょっと硬めグミのような触感でした。


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