H-RISE 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター 幌延地圏環境研究所

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【連載】地下微生物・第6話【岩くり抜きマシン改造・設計図】

2014.04.21

はじめに

第6話ということで、研修から幌延に帰ってきてからのお話です。まずは研修先で見てきました岩石くり抜きマシンの問題点の改善に着手しました。問題点というのは、1号機のマシンは岩石を万力で固定しているだけのため、一回岩石を処理したらマシンを収納している嫌気チャンバーの中が掘削水と掘削ズリでドロドロになってしまうことです。これでは清潔感を必要とする微生物実験に好ましくありません。

プロトタイプの改良

幸いなことに当時、H-RISEには一流の機械設計の技術者がいました。現在はRITEにお勤めの木山保氏(専門は岩盤力学)です。木山氏に相談すると問題点を見事に解決した素晴らしい岩石固定治具を設計して下さいました。あまりに素晴らしさに数年後には産総研でも導入したいので設計図が欲しいとリクエストがあり、ご提供させていただきました。

新たに製作される方へのアドバイス

現在、この部品に需要があるかどうかわかりませんが、設計図をインターネット上に公開させていただきます。本体の材質は微生物実験用にオートクレイブ滅菌が可能なステンレスとアルマイト処理したアルミです。わたし達の所有する2号機はステンレス部品が非常に重く、ハンドリングが悪い欠点があります。もし、同じものを作ることをご検討される方がいらっしゃるのであれば、主要な金属部品をすべてアルミ(耐腐食加工)にするか、もっと軽量なチタンで作られることをオススメします。
岩石くり抜きマシンの改良部品の設計図のダウンロードはこちらからどうぞ

岩石くり抜きマシン(サブコアリングマシン2号機)